記事のタイトルから見てわかる通り、今年度ベスト〜のような1年間を総括する記事を書くのは
僕がブログをやり始めたらやってみたかった事の1つであった。
偉そうな視点で語るつもりはないが
一応リスナーとして今年の素晴らしかったアルバムを紹介したい。
とは言っても、 今年出た新譜を購入した枚数を数えたら十数枚レベルだったので
その中からヘビロテしたアルバムを12枚紹介したい。
順序は適当なので取り敢えず思い付いたものから紹介。
1、Thousand Eyes 『Endless Nightmare』
2、Symphony X 『Underworld』
3、Nepenthes 『Scent』
4、Baroness 『Purple』
5、envy 『Atheist's Cornea』
6、Disarmonia Mundi 『Cold Inferno』
7、With The Dead 『With The Dead』
8、Amorphis 『Under The Red Cloud』
9、Between The Buried and Me 『Coma Ecliptic』
10、Slayer 『Repentless』
11、Napalm Death 『Apex Predator - Easy Meat』
12、Faith No More『Sol Invictus』
ジャンルごちゃ混ぜな感じであるが、概ねこの通りである。
新譜の中で最も出来が良いと真っ先に思ったのはThousand Eyesの新譜だ。
個人的にはメロディックデスメタルのある種の完成形だと思う、それに加え和製テイストを加えた内容なのだから高水準でないはずがない。
これを超えられる作品を彼らは作る事が出来るのだろうか、しがないリスナーとして楽しみにしている。
Disarmonia Mundiもまたこれぞメロデスな曲が多く、文句の付けようがない出来だった。
ライブバンドでは無いと百も承知してはいるが、一度で良いから彼らの演奏を観てみたい。
Amorphisのも同様にベストに入る内容であった。
前作ではややメタリックな曲が多かったが今作ではメランコリックな曲調が過去最高に目立ってた印象だ。
このバンドに関してはハズレ盤を探す方が難しいほど毎回充実したアルバムを出すので多くを語る必要はないと思う。
ファン必聴盤だと思うので購入してない方は是非。
プログレメタルではSymphony Xが1番良かった印象。
『Paradise Lost』以降、比較的コンパクトにまとめた正統派路線の集大成な内容で序盤からテクニカルな曲が並び一周目にしてこれは名盤だろうと思えたほどだ。今作ではモダンな作風がかなり取り入れられていたのも個人的には受けた理由の一つかもしれない。まだ購入していない人にぜひ勧めたい。ラウパキャンセルのお釣りが来るレベルととあるリスナーさんが言っていたのも頷ける。
Between The Buried and Meは僕がプログレメタルの中で一番好きと言っても過言ではないバンドであり、今作には尋常ではない程期待していたのだが
Symphony Xには幾分劣る内容だと思っている。高品質な作品なのは間違いないのだが、プログレ要素が一番強いためか持ち前のエクストリームさが過去作より減退していたのが僕にとってはマイナスであった。何回も聴き返すうちにこれはこれで良いと思うようになったけれども。
次作はこれらに加えてもう少し暴れても良いと思う。来年の来日公演も楽しみ。
Baronessは正直予想以上の出来であった。Mastodonと比較されることが多い彼らだが、Mastodonとは別の方向性で個性を上手く確立出来た作品だと思う。スラッジだけでなく純粋なヘヴィロックとしてもアピールできる作品ではないだろうか。
国産の中で良かったのはenvy。
何よりも嬉しかったのが近年作では見られなかった疾走曲の復活である。
2トラックしかないものの、おそらく多くのファンが待ち望んでいた曲であったに違いない。
その後の曲も静と動を上手く練り込んだ曲が最後まで飽きさせずに展開していて良かった。
ドゥーム/ストーナーではNepenthesとWith The Dead。
Nepenthesは前記事で紹介した通り、ロック要素が強めなドゥームで僕にとっては大変満足であった。次作にも期待です。
With The Deadは2大ドゥームバンドが一緒になったスーパープロジェクトで言わずもがなの出来。
Electric Wizardのような深い重さにLee Dorrian(Vo.)の不穏な声が合わさりおどろおどろしいサウンドとなったのがまた良かったですね。
Slayerもベストには何だかんだ入るかな(おそらくスラッシュ系の新譜はこれしか購入していない...泣)。
良くも悪くも彼らしか生み出せないサウンドを最初から最後まで披露している。しかし今は亡きJeffの穴を埋めるのは難しいのか彼らの十八番である殺伐とした雰囲気が若干薄れている気がした。中盤の疾走曲が今作の中で一番好きですね。
デス/グラインド系も疎い方だが、Napalm Deathは今年に入ってから初めて購入した新譜なので覚えている。
初期よりも00年代以降の作品の方が僕は好きなので(勿論『Scum』や『From~』も好きである)今作も安定した出来で良かった。
パンクテイストが強めの曲が多いためか過去作以上に気合の入った雰囲気が感じられ、現在でも結構気に入っている1枚である。
Faith No Moreは恥ずかしながら今年初めて知ったベテランバンドで、『The Real Thing』や『Angel Dust』を聴き衝撃を受けたバンドだった。
彼らが6年前から再結成をし、今年にニューアルバムを出し来日公演まで行ったのはファンの方々ならご存知だろう(来日公演を知らなかったのが今年1番悔やんでいることである)。
新譜は相変わらず18年のブランクを感じさせないごった煮のサウンドで面白く、中でもMike Patton(Vo.)の渋味のある声がとても良かった。
形容し難い音なのに何故か耳にスッと入り込み不思議な気分にさせる作品だった。
まだ買っていない新譜も数多くある。それらは来年以降に集めることにしたい。
来年の目標は贅沢な悩みですが自分が好きなジャンルを何とか固定したいですね。