Kill For A Dream

音楽、アニメ、漫画についてひそひそと...

out in this harmony

師走の時期になると疲労度がグッと増してくる。
最後の駆け込み期間真っ只中の受験生や年末調整に勤しむ社会人に比べると軽度な忙しさなのだが、
クソ大学生でも忙しくはないと言ったら嘘になるわけで。



試験対策、課題、バイト、そして近い内に嫌でもしなければならない就職活動。
幸い僕は行く業界が固まっているためそれに向けて日々勉強しなければならないが…。




バンド発掘する趣味も最近は頻度が減りつつある。
ほぼ自分のせいではあるが好きなジャンルが幅広くなるとどうしてもアルバムを揃えるのが難しくなってしまう。
さらにレンタル市場には集めたいアルバムが無い、中古CD屋に行こうにも置いてあるかは分からないなどマイナーになればなるほど集めるのがしんどく感じる。
いい加減にわか性分を治したい。







先週末に前々から興味があったヘヴィロックバンド
Nepenthesのワンマンショウを観に行ってきた。




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僕がハマり出した頃にChurch of Miseryの脱退騒動が起き、事実上の活動休止状態となってしまい(現在はアルバム制作中のようだが)
観たいという願望が夢のまた夢に終わってしまって意気消沈している最中
脱退したメンバーが以前活動していたNepenthesを再始動すると聞き、ニューアルバムを今か今かと待ち望んでいた。



そして待望の1stフル 『Scent』が発売しすぐにレコード屋へ行き手にしたのがつい数ヶ月前のこと。



初めて聴いた時にはチャーチとの音楽性の違いにやや面食らったものの、何度も聴くうちにチャーチと同様に
素晴らしい作品であると気付き始めた。


ドゥーム/ストーナーを基軸に置きながらもやっているのはロックンロール色強めなヘヴィロックである。
チャーチの場合ブギー、ジャズロックテイストが所々に垣間見えたのだがNepenthesは違う。
真っ直ぐで素直に格好良いと思えるロックンロールを取り入れたドゥームロックをやっているのである。
ロック畑からメタルにハマった僕にとって、これを基盤に置いた曲が多かったのは嬉しい誤算であった。




ドゥームの聖地Earthdomに開場前に着き
開演したのがおよそ1時間後。



客入りは最初は空きがやや見えたものの、演奏始めの頃には7、8割は埋まっていたと思われる。




セットリストはアルバムから順に披露。
二部構成で一部が終わった後注意書きに記載してあった振る舞い酒を堪能し再び演奏。
合わせて約2時間近く演ったと思う。







いや、もう本当に素晴らしかったと言わざるを得ない内容であった。
音源だけでも素晴らしい内容だったのにライブではそれ以上に映える曲が多かった。


とにかく目に付いたのは根岸氏のパフォーマンスである。会場入りする前から見掛けた際既に酒を飲んでいたのが面白かったが、
ライブではすぐさま格好良い佇まいになったのが凄いなと感心させられた。


メタル、パンク、そしてロック全てを難なくこなすあの叫びはもう圧巻の一言。
オーディエンスも魅了されたのか段々と熱を帯びてノリノリになっていった。




楽器隊も負けじと凄味のあるパフォーマンスをしてくれて
初っ端から来て良かったと思わせてくれた。



アルバム曲ももちろん満足の行く内容だったが、中でも僕が格好良いと思ったのは後半の以前演っていたと思われるサイケ曲だった 。
荒々しいサウンドから一転、サバスや70年代ハードロック勢を匂わせるサイケロック調になり、
掻きむしるようなギタープレイが延々と続く様を観た時には思わず叫んでしまった。



またドラムのタメの効いたリズムもまた好印象だったし、時にはより激しく、よりタイトにしているのがもう堪らなかった。



out in this harmonyの後半部分を最後に演奏し一旦は終了。まだまだ冷め切っていないオーディエンスは
すぐさまアンコールの嵐。
バンド側は全て演り切ってしまったらしくもう手持ちの曲がないと言ってドッと笑いが。



最後の最後に2回目のFool's Goldを演奏し今度こそ終了。
とにかく最高としか言い様がないライブでした 。






次回もまた行きたいと思ったし、個人的には来年新作を出す予定のGREENMACHiNEと是非対バンして欲しい。



これでライブは見納めにして学生の本分である学業に力を入れなければ…





来年も多くのライブに行きたいものですね。