Kill For A Dream

音楽、アニメ、漫画についてひそひそと...

Black Summer Vol.2

 

 

梅雨の季節特有のジメジメした空気が肉体的にも精神的にも襲い掛かってくる。

 

快晴でも無いのに暑さが一変しないこの梅雨が僕は特に苦手であり、大学やバイト先に通学通勤するだけでも苦しい思いをする。到着後には顔に汗が垂れている事もしばしば。フェイスタオルが常に欠かせないのが何とも哀れだ。「暑いね~w」と言いながら汗1つかいていない周りの大学生がいつも憎たらしい。

 

 

鬱憤した思いを晴らすためにこの企画ライブに行ってきた。

 

 

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日本が世界に誇るドゥームメタル3バンドによる三合会ライブである。

 

僕はこの企画の全容を4月のGREENMACHiNEの新作EPツアーの都内公演で知り、グリマシを今年の夏にまた観れると同時にドゥーム/ストーナーメタルの重鎮達も参加するという豪華なラインナップに思わずニヤけてしまった。そして、この時期が試験期間の真っ只中であるにも関わらずチケットをすぐさま購入しこの日を待ち続けたのだった。

 

 

新代田Feverに着いたのが入場時間の15分前。

 

 

Feverにはまだ行った経験が無く、どこなんだろうとマップを参照しながら改札を出た所すぐ目の前にあった。奥行きのある造りで然程窮屈な思いはせずいざライブが始まっても快適に過ごす事が出来たのが好印象でしたね。

 

 

トップバッターは名古屋のストーナーロックバンドEternal Elysium

僕はこのバンドを初めて観たのが今年1月に開催されたDIWPHALANX RECORDS
20th ANNIVERSARY公演であり、渋味のあるストーナー/ブルースロックサウンドを演っていたのが良かったので今回のライブも密かに楽しみにしていた。

 

いや、予想以上に凄かった...。

 

新作を近頃発表したのが契機になったのかは分からないが前回以上に熱量のあるサウンドで始まる前までワイワイしていた会場の空気を一瞬で一変させていた。

何と言っても目を見張ったのが海外勢に勝るとも劣らない王道ストーナーサウンド。

CathedralやElectric Wizard、Orange Goblinそして彼らを抜かして語ってはならないBlack Sabbathなどが得意とする序盤はひたすらスローで展開しつつ後半から徐々にヒートアップする展開は聴いてて本当に気持ちが良い。この音を好きになるのに随分時間が掛かったなあ...としみじみ耽りながら彼らの音を堪能していた。

外国人の女性Bass(Vo.)と岡崎氏(Vo.&Gu.)が交互に歌うシーンはもしかして僕は今Electric Wizardを観てるんじゃないのかと錯覚しそうになった。EWはツインボーカルでは無いけども。新作は早急に手にしたいですね(2枚しかまだ持っていないなんて口が裂けても言えない)。

 

 

次に登場したのが金沢が誇るUltra Primitive Hardcore Rock BandことGREENMACHiNE。

個人的ハイライトはやはり彼らしか居ない。グリマシはいいぞ(遅過ぎるガルパンネタ)

去年の池袋手刀公演から一瞬で虜になり、DIWPHALANX RECORDS20周年公演やFor The Night And Blood EPツアーと計3回程観てきたがどれも最高だったし今回もまた大変素晴らしい内容であった。

全身に突き刺さるような轟音で繰り出すハードコア/スラッジサウンドは唯一無二としか言い様が無いだろう。3rdの名曲「Black Summer」から始まると会場の空気が途端に熱くなった。新作EPからも満遍なく披露しオーディエンスも徐々にノッてきた。僕がほぼ最前列に居たため前列だけが異常に盛り上がってただけなのかもしれないが。

そして2ndの名曲「Burdens of Karma」にNepenthesのSuto(Gu.)氏が参加し、Monzawa(Gu.&Vo.)氏がなんとピンボーカルで咆哮。僕は彼らをまだほんの1年足らずしか観ていないが、この瞬間を間近に観てヘヴィロックというジャンルを好きになれて本当に良かったと感激したのであった。感極まって叫んでしまう位アツ過ぎる演出だった。

僕が個人的に好きなスラッジナンバー「D.A.M.N.」が聴けなかったのは少し残念だったが、最近披露してなかったであろう「Knowledge」が聴けたのは嬉しかった。

そして最後にはお決まりの「Hammer and Burner」で締め。最後にこの曲が来ると分かってはいても最高に盛り上がるからズルいんだよなあ...。Motörheadのあの曲を思わせるロックンロールなリフ&リフでひたすら首を振る他ない。盛り上げ役として申し分ない最高のライブだった。

 

 

この時点で力尽きた僕は後ろに下がり一杯飲みながら一服して休憩。終始最前列に居続ける人達の体力の凄さを思い知った。

 

 

そしてトリは東京のドゥームメタル/ヘヴィロックバンドNepenthes。元Church of Miseryの根岸氏(Vo.)率いる...なんて肩書はもう説明不要だろう。

最終日の最後であるためか会場の盛り上がりが半端ない。同時に怖いお兄さん達がゾロゾロと前に進んで行ったのが少し面白かった。

Nepenthesは昨年の12月単独公演、4月のNoothgrush Japan Tourのアースダム公演と2回程しか観ていないが前回前々回よりもバンドとしての凄味が増している印象であった。「相剋」の闇に引きずり込まれるようなドロドロしたギターワークから始まり重々しい展開で幕を開けた。やっぱりドゥームはこうでなくては。そして最早彼らのアンセム曲と化した「cease」「fool's gold」が。

ネペの何が凄いのかってドゥーミーな曲もそうだけどceaseのような荒々しいロック調の曲も同じくらい格好良い所だろう。速いとか遅いとかそんなのはお構い無しと嘲笑うかのように"ヘヴィ"な音を出すのがとにかく堪らない。根岸氏だけでなく各演奏陣も果敢にプレイする事によって一層曲がギラギラして輝く、観客もまた負けじと叫ぶ。こうしてバンド側とオーディエンス側が共に一体化した瞬間をロックと呼ばずして何と呼ぶのだろうか。この熱が冷める事を知らない光景を後ろから眺めながらふとそう思ったのだった。

 

 

きっとどのジャンルにおいても言えるのだろうが、ライブハウスに行き両者のアツい思いを共有するあの空間は実際に行ってみなければ決して味わう事の出来ないものに違いない。

 

 

 

思う存分堪能できたし、後は試験に専念するのみ。

来月も行きたいライブがあるのでそれを糧にして精進せねば。

 

 

 

 

Sun of Nothing

 

 

 

凍えるような寒さにも幾分慣れてきた2月中旬。

 

 

怒涛の後期末試験が終わり絶賛春休み中なのだが、世間一般の大学生とはかけ離れた大学生なのでスノーボードやスキー合宿などで冬景色の中青春を謳歌しつつゲレンデマジック...とは全くならない。

 

こたつを今年から取り入れ、翌日にバイトがあろうとなかろうと早朝まで暖を取り、ふと気が付けば昼過ぎまで寝ているこの生産性の無い生活こそ僕にとっては最高の春休みなのだ(打っていて惨めになる?そんなことはありません、断じてありません)

 

 

 

怠惰な生活を送っていても欠かさずやる事とは何かと聞かれたらこれしか無い。

 

 

プログレメタル・カオティックコアの雄、Between The Buried and Meの来日公演に行ってきた。

 

 

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HR/HMにハマりたての頃、プログレメタルにも入り浸ろうと思いDream Theaterを始め代表的なバンドを漁っていた。

その中で僕が最も衝撃を受けたのがこのBetween The Buried and Meだ。

 

ジャンル的にはプログレメタルに分類されるのだが、端的に言えばマスコアやメタルコア、カオティックハードコア、ジャズロック要素なども含めたごちゃ混ぜ感満載のエクストリームメタルである。 

 

彼らの名盤として名高い『Colors』を初めて聴いた時にはあまりの情報量の多さに理解が追い付かず、聴き終えた頃にはとんでもないバンドを知ってしまったな...と思わず苦笑してしまったのを今でもハッキリと覚えている。

 

他の作品にも言えるがどの曲も似通った展開を感じさせず、ブルータルなサウンドが続くかと思えば突如民族音楽が始まったり叙情的な展開になるなど聴けば聴く程面白いバンドだと思う。

 

プログレプログレメタルというジャンルについては様々な意見があるので多くを語るつもりはないが、この『Colors』はThe Mars Voltaの1st、『De-Loused in the Comatorium』と同様に00年代におけるエクストリームミュージックの名盤として評価されるべきだと僕は思っている。

 

去年出た新譜『The Coma Ecliptic』については、前記事で述べた通りプログレ的要素が強く、過去作品と同じく高品質な作品だと思うのだが彼らにしてはやや大人しめな印象であった。例えるのが難しいが誤解を恐れずに言うなら、Opethの『Heritage』の作風に近いと思う。後半になるにつれ彼らの十八番であるカオティックさが戻り結果としてそれ程悪くはないと思ったものの、僕は前作の『Parallax Ⅱ:Future Sequence』の方が良いかなと思ったのが正直な感想だ。

 

 

 

Club Asiaに着いたのがおよそ19時過ぎ頃。

渋谷に向かう際に地元の友人に偶然遭ってしまい、開場時間そっちのけで話し込んでしまったため慌てて向かう羽目になった。ライブを観る時に毎回思うけど時間通りに行けないのは本当に嫌な気分になる、今回はどう考えても自業自得なんだけども。

今回の公演の楽しみの1つであったPalmのライブが結局観れずじまいに終わってしまったので次回こそは観たい。

 

 

大急ぎでチケットを渡し、一服するのも後回しにして会場入りするとすでに人の山が。

前日の情報では今回の公演は客入りがあまり乏しくないと聞いていたのだが、ツアー最終日のせいなのか今日は9割方埋まってたと思う。出入り口から数歩歩くともう人が居る状態だったのでこれは音だけしか楽しめないな...と気落ちしながらも開演時間を待っていた。

10分程度待っていると照明が消え、ライブが始まった。

 

 

 

 

結論から先に言おう。最高

 

 

 

 

音源とほとんど変わらないクオリティーでただただ圧倒されたライブだった...。

 

去年観たMastodonでも同じ感想が言えるんだけど、とにかくもうカオティックでタイトなサウンド。僕が観るのはこれぞメタル!!!ロック!!!と振り切ったサウンドのバンドがほぼ占めているため、彼らのような技巧派集団を観るのはこれまた違う世界観を味わうことが出来た。

 

デスメタルなパートは疾走しつつもきっちりとこなし、プログレッシブなパートは自己陶酔に浸ること無くオーディエンスにじっくり聴かせるように展開する。アバンギャルドとはこういう音を指すんだろうなぁと彼らの演奏を聴きつつふと思ったのであった。

 

途中からモッシュピットが出来たので避けながら最前列から三列目辺りまで移動。

 

セットリストは新旧譜万遍なく合わせた曲順。

新譜からは「The Coma Machine」「Famine Wolf」「The Ectopic Stroll」の3曲を披露。

新譜は微妙だったと散々ほざいていた僕もこればかりは手の平を返す他ない。

過去作に比べアンビエントな方向にシフトした内容であるためか音の分離がハッキリと聴こえ、テクニカルなパートや合間にちょくちょく挟んでいるスラッシーなパートを十二分に堪能する事が出来た。新譜?クールだけどマストな1枚ではないなwwwwと豪語していた自分を殴りたくなった。

 

 

また『Colors』に収録されている「Foam Born (A) The Backtrack」「Foam Born (B) The Decade of Statues」、5th『The Great Misdirect』の「Mirrors」「Obfuscation」を立て続けに聴けたのも良かった。今回は新譜のツアーで来たんだし『Colors』再現liveではないと分かってはいてもあの続きをどうしても求めてしまう...何とも罪な曲である。

 

アンコールでは『Alaska』の名曲「Selkies:The Endless Obsession 」を披露し幕を閉じた。この曲は不穏なインストで始まってすぐさま疾走するから好きだ。Tommy Rogers(Vo.)の無機質なデスボイスってクリーンもだけど何故か癖になる。後半の叙情的な展開はまるで映画のエンドロールを観ているような気分にさせる、まさにアンコールにふさわしい曲だった。

 

 

一時間弱とたっぷりと楽しめたのだがあっという間に終わってしまった。欲を言えば『Colors』や『The Great Misdirect』、『Future Sequence』の曲をもっと聴きたかった。「Sun of Nothing」とか「Ants of The Sky」、「Swim to The Moon」「Lay Your Ghosts to Rest」「Astral Boy」「White Walls」などなど...、言い出したらキリがないんだけどやっぱり言いたくなってしまうよ。

 

 

 

次回作も楽しみだしツアーが実現したら是非行きたい。今度は時間厳守で。

 

 

 

 

今年度新譜ベスト





記事のタイトルから見てわかる通り、今年度ベスト〜のような1年間を総括する記事を書くのは
僕がブログをやり始めたらやってみたかった事の1つであった。




偉そうな視点で語るつもりはないが
一応リスナーとして今年の素晴らしかったアルバムを紹介したい。




とは言っても、 今年出た新譜を購入した枚数を数えたら十数枚レベルだったので
その中からヘビロテしたアルバムを12枚紹介したい。






順序は適当なので取り敢えず思い付いたものから紹介。








1、Thousand Eyes 『Endless Nightmare』

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2、Symphony X 『Underworld

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3、Nepenthes 『Scent』

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4、Baroness 『Purple』

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5、envy 『Atheist's Cornea』

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6、Disarmonia Mundi 『Cold Inferno』

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7、With The Dead 『With The Dead』

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8、Amorphis 『Under The Red Cloud』

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9、Between The Buried and Me 『Coma Ecliptic』

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10、Slayer 『Repentless』

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11、Napalm Death 『Apex Predator - Easy Meat』
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12、Faith No More『Sol Invictus』

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ジャンルごちゃ混ぜな感じであるが、概ねこの通りである。



新譜の中で最も出来が良いと真っ先に思ったのはThousand Eyesの新譜だ。
個人的にはメロディックデスメタルのある種の完成形だと思う、それに加え和製テイストを加えた内容なのだから高水準でないはずがない。
これを超えられる作品を彼らは作る事が出来るのだろうか、しがないリスナーとして楽しみにしている。

Disarmonia Mundiもまたこれぞメロデスな曲が多く、文句の付けようがない出来だった。
ライブバンドでは無いと百も承知してはいるが、一度で良いから彼らの演奏を観てみたい。

Amorphisのも同様にベストに入る内容であった。
前作ではややメタリックな曲が多かったが今作ではメランコリックな曲調が過去最高に目立ってた印象だ。
このバンドに関してはハズレ盤を探す方が難しいほど毎回充実したアルバムを出すので多くを語る必要はないと思う。
ファン必聴盤だと思うので購入してない方は是非。



プログレメタルではSymphony Xが1番良かった印象。
Paradise Lost』以降、比較的コンパクトにまとめた正統派路線の集大成な内容で序盤からテクニカルな曲が並び一周目にしてこれは名盤だろうと思えたほどだ。今作ではモダンな作風がかなり取り入れられていたのも個人的には受けた理由の一つかもしれない。まだ購入していない人にぜひ勧めたい。ラウパキャンセルのお釣りが来るレベルととあるリスナーさんが言っていたのも頷ける。

Between The Buried and Meは僕がプログレメタルの中で一番好きと言っても過言ではないバンドであり、今作には尋常ではない程期待していたのだが
Symphony Xには幾分劣る内容だと思っている。高品質な作品なのは間違いないのだが、プログレ要素が一番強いためか持ち前のエクストリームさが過去作より減退していたのが僕にとってはマイナスであった。何回も聴き返すうちにこれはこれで良いと思うようになったけれども。
次作はこれらに加えてもう少し暴れても良いと思う。来年の来日公演も楽しみ。

Baronessは正直予想以上の出来であった。Mastodonと比較されることが多い彼らだが、Mastodonとは別の方向性で個性を上手く確立出来た作品だと思う。スラッジだけでなく純粋なヘヴィロックとしてもアピールできる作品ではないだろうか。




国産の中で良かったのはenvy。

何よりも嬉しかったのが近年作では見られなかった疾走曲の復活である。
2トラックしかないものの、おそらく多くのファンが待ち望んでいた曲であったに違いない。
その後の曲も静と動を上手く練り込んだ曲が最後まで飽きさせずに展開していて良かった。



ドゥーム/ストーナーではNepenthesとWith The Dead。
Nepenthesは前記事で紹介した通り、ロック要素が強めなドゥームで僕にとっては大変満足であった。次作にも期待です。

With The Deadは2大ドゥームバンドが一緒になったスーパープロジェクトで言わずもがなの出来。
Electric Wizardのような深い重さにLee Dorrian(Vo.)の不穏な声が合わさりおどろおどろしいサウンドとなったのがまた良かったですね。



Slayerもベストには何だかんだ入るかな(おそらくスラッシュ系の新譜はこれしか購入していない...泣)。

良くも悪くも彼らしか生み出せないサウンドを最初から最後まで披露している。しかし今は亡きJeffの穴を埋めるのは難しいのか彼らの十八番である殺伐とした雰囲気が若干薄れている気がした。中盤の疾走曲が今作の中で一番好きですね。



デス/グラインド系も疎い方だが、Napalm Deathは今年に入ってから初めて購入した新譜なので覚えている。

初期よりも00年代以降の作品の方が僕は好きなので(勿論『Scum』や『From~』も好きである)今作も安定した出来で良かった。
パンクテイストが強めの曲が多いためか過去作以上に気合の入った雰囲気が感じられ、現在でも結構気に入っている1枚である。



Faith No Moreは恥ずかしながら今年初めて知ったベテランバンドで、『The Real Thing』や『Angel Dust』を聴き衝撃を受けたバンドだった。
彼らが6年前から再結成をし、今年にニューアルバムを出し来日公演まで行ったのはファンの方々ならご存知だろう(来日公演を知らなかったのが今年1番悔やんでいることである)。

新譜は相変わらず18年のブランクを感じさせないごった煮のサウンドで面白く、中でもMike Patton(Vo.)の渋味のある声がとても良かった。
形容し難い音なのに何故か耳にスッと入り込み不思議な気分にさせる作品だった。





まだ買っていない新譜も数多くある。それらは来年以降に集めることにしたい。




来年の目標は贅沢な悩みですが自分が好きなジャンルを何とか固定したいですね。

out in this harmony

師走の時期になると疲労度がグッと増してくる。
最後の駆け込み期間真っ只中の受験生や年末調整に勤しむ社会人に比べると軽度な忙しさなのだが、
クソ大学生でも忙しくはないと言ったら嘘になるわけで。



試験対策、課題、バイト、そして近い内に嫌でもしなければならない就職活動。
幸い僕は行く業界が固まっているためそれに向けて日々勉強しなければならないが…。




バンド発掘する趣味も最近は頻度が減りつつある。
ほぼ自分のせいではあるが好きなジャンルが幅広くなるとどうしてもアルバムを揃えるのが難しくなってしまう。
さらにレンタル市場には集めたいアルバムが無い、中古CD屋に行こうにも置いてあるかは分からないなどマイナーになればなるほど集めるのがしんどく感じる。
いい加減にわか性分を治したい。







先週末に前々から興味があったヘヴィロックバンド
Nepenthesのワンマンショウを観に行ってきた。




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僕がハマり出した頃にChurch of Miseryの脱退騒動が起き、事実上の活動休止状態となってしまい(現在はアルバム制作中のようだが)
観たいという願望が夢のまた夢に終わってしまって意気消沈している最中
脱退したメンバーが以前活動していたNepenthesを再始動すると聞き、ニューアルバムを今か今かと待ち望んでいた。



そして待望の1stフル 『Scent』が発売しすぐにレコード屋へ行き手にしたのがつい数ヶ月前のこと。



初めて聴いた時にはチャーチとの音楽性の違いにやや面食らったものの、何度も聴くうちにチャーチと同様に
素晴らしい作品であると気付き始めた。


ドゥーム/ストーナーを基軸に置きながらもやっているのはロックンロール色強めなヘヴィロックである。
チャーチの場合ブギー、ジャズロックテイストが所々に垣間見えたのだがNepenthesは違う。
真っ直ぐで素直に格好良いと思えるロックンロールを取り入れたドゥームロックをやっているのである。
ロック畑からメタルにハマった僕にとって、これを基盤に置いた曲が多かったのは嬉しい誤算であった。




ドゥームの聖地Earthdomに開場前に着き
開演したのがおよそ1時間後。



客入りは最初は空きがやや見えたものの、演奏始めの頃には7、8割は埋まっていたと思われる。




セットリストはアルバムから順に披露。
二部構成で一部が終わった後注意書きに記載してあった振る舞い酒を堪能し再び演奏。
合わせて約2時間近く演ったと思う。







いや、もう本当に素晴らしかったと言わざるを得ない内容であった。
音源だけでも素晴らしい内容だったのにライブではそれ以上に映える曲が多かった。


とにかく目に付いたのは根岸氏のパフォーマンスである。会場入りする前から見掛けた際既に酒を飲んでいたのが面白かったが、
ライブではすぐさま格好良い佇まいになったのが凄いなと感心させられた。


メタル、パンク、そしてロック全てを難なくこなすあの叫びはもう圧巻の一言。
オーディエンスも魅了されたのか段々と熱を帯びてノリノリになっていった。




楽器隊も負けじと凄味のあるパフォーマンスをしてくれて
初っ端から来て良かったと思わせてくれた。



アルバム曲ももちろん満足の行く内容だったが、中でも僕が格好良いと思ったのは後半の以前演っていたと思われるサイケ曲だった 。
荒々しいサウンドから一転、サバスや70年代ハードロック勢を匂わせるサイケロック調になり、
掻きむしるようなギタープレイが延々と続く様を観た時には思わず叫んでしまった。



またドラムのタメの効いたリズムもまた好印象だったし、時にはより激しく、よりタイトにしているのがもう堪らなかった。



out in this harmonyの後半部分を最後に演奏し一旦は終了。まだまだ冷め切っていないオーディエンスは
すぐさまアンコールの嵐。
バンド側は全て演り切ってしまったらしくもう手持ちの曲がないと言ってドッと笑いが。



最後の最後に2回目のFool's Goldを演奏し今度こそ終了。
とにかく最高としか言い様がないライブでした 。






次回もまた行きたいと思ったし、個人的には来年新作を出す予定のGREENMACHiNEと是非対バンして欲しい。



これでライブは見納めにして学生の本分である学業に力を入れなければ…





来年も多くのライブに行きたいものですね。

Black Summer

 

 

 

うだるような暑さに悩まされる季節がやってきた。

 

 

 

 

毎度毎度のニュース番組で「今年は過去最高気温を随時更新しています。」というニュースを目にする度に、陰鬱になるような報告をわざわざ言う必要はないのでは...と独り言を呟くが、虚しく終わり部屋の中で暑さに苦しむだけなのである。

 

 

 

学生の身なので長い夏休みを貰ったものの、多大な量の課題の消化とバイトで消えてしまうのが恒例。

ごくたまに友人と飲んだりするが定期的に飲むわけでもない。

それ以外は特に外出せず、アニメや音楽観賞に暇を潰すのみ。ビバオタク人生。

 

 

 

この暑さの中で耐えながら出勤する社会人の方々には頭が下がる思いだ。

 

 

 

 

新鮮味のない生活を改善するため、とある企画ライブに行ってきた。

 

 

 

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金沢が誇るUltra Primitive Hardcore Rock Band、GREENMACHiNEが都内に来ると聞いてこれは行かねばと思い暑さに負けずに観に行ってきた。

 

 

 

 

 

僕はメタルやロックに限らず国産のアンダーグラウンドシーンにはそれ程精通してはいない。

というのも、そのジャンル毎の先駆者たるバンドを漁るのに精一杯になってしまい、当然国外のバンドに焦点を当てることになり国産を漁るとなるとどうしても後手に回る回数が多くなってしまうのだ。

これもまた言い訳になってしまうがまだまだにわかな部分が多くあるため、その手の界隈でノリにノッてるバンドやレジェンドを知る機会があまり少ないのも理由の1つである。

 

 

 

そんな中、ドゥームメタルにハマったキッカケになったのがこのGREENMACHiNEとChurch of Miseryだった。

 

 

バイト先の同期の中にメタラーである人が居て、国産で格好良いバンドを教えてくれと聞いてみたところ、「それならChurch of MiseryとGREENMACHiNEが格好良いよ。」と教えてくれた。

 

 

それからDisk Unionで血眼になって探し、なんとかGREENMACHiNEの1st Album 「D.A.M.N」、2nd Album「The Earth Beater」を手にすることが出来た(3rdはitunesの方が安かったのでそちらで購入した)。早速インポートして聴いてみることにした。

 

 

そして「The Earth Beater」の#1 Burdens of Karmaを聴いて頭をぶん殴られるような衝撃を味わったのがおよそ半年前。

 

 

語彙力が乏しいためこのバンドの凄さを伝えることが難しいのだが、一言で言ってしまえば"""最高にクール"""なバンドなのである。

ストーナーロックを基盤としてドゥーム、ハードコア要素を上手く組み合わせていて、ヘヴィーなサウンドながらも爽快感が味わえる楽曲が多い。

ドゥームメタルの中でも比較的聴き易い方だと思うしロックが好きな人達にもアピールできるバンドだと思う。

国産の中でもこんなに格好良いハードコアバンドがいるのか...と改めて思い知らされたのだった。

 

 

会場に着いたのがおよそ18時前。

 

 

同期の人と行こうと思ったのだがあいにく都合が悪いらしい。

ぼっちで観るのにも慣れているので心細さもなくいざ受付へ。

ライブは既に始まっていて大急ぎでチケ代を払い、会場のドアを開けた瞬間ライブハウス特有のデカい音が身体に響いてきた。

 

 

 

トップバッターのG.a.t.e.sは元Church of miseryのVo.根岸氏が所属しているバンドということは知っていた。

動画で予習せずに観たが結果として格好良かった。

とにかく疾走するパンクサウンドで聴いてて気持ちが良かったし、何より根岸さんの叫びにキレが良くてもう言う事なしであった。

Ba.の人がDan Lilkerな風貌で個性的だったのが記憶に残っている。

音源が出たら是非手に入れたい。

 

 

 

2番目はThe 幻覚NEONS。

見るからにヴィジュアル系な人達で少し面食らったもののサウンドは正統派ハードロックで驚かされた。

Vo.のお姉さんがノリノリに盛り上げて会場もにこやかになってたのが印象に残っている。

 

 

3番目はRedsheer。

予備知識無しで観たバンドの中でかなり良かったのがこのバンド。

3ピースという構成なのにも関わらず音の厚みが凄くてまず圧倒された。

肝心の音楽性はというとThe Dillinger Escape Plan、Convergeといったカオティックハードコアを軸にenvyやheaven in her armsのような和のテイストを加えた叙情的なサウンド。

静と動の展開はまさに国産ならではの持ち味だなあと観ながら感心。

物販で音源が売っていたので購入しようと思ったものの、バンドTシャツ代の予算しか持っていなかった事を思い出し泣く泣く見送るハメに。

次こそは真っ先に購入したい。

 

 

 

4番目はVeritas Conc.75

やや歳入ったオジサンが率いるサイケロックバンド。

 Dr.の兄ちゃんが着ていたBlack Sabbathを連想させるブルージーなサウンドで踊り狂う人も多々出没。

ギターソロが長い曲が多くて少しくどい印象だったが、サイケロックとは何たるかを忠実に表現していて良かった。

 

 

 

 

 

 

最後は待ちに待ったGREENMACHiNE。

 

 

 

 

セットリストは過去三枚の中から人気曲を披露。

 

 

 

 

 

 

 

グリマシ最高~ッ!!!!!!!!!!!!!!!!

と躊躇無く言える様なライブだった。

 

 

 

 

 

 

とにかく凄いの一言に尽きる。

Redsheerでも驚かされたが音の厚みがその上を行くレベルでただただ圧倒された。

衝動感溢れる轟音ギター、うねりながら響くベース、ここぞとばかりに主張するドラム、そしてブチ切れるMonzawa氏の声、全てに置いて格好良いのである。

初っ端からBlack Summerを演奏すると会場もヒートアップ。

今までの鬱憤を晴らすかのようにモッシュが起こるのなんの、熱量が半端無かった。

曲順はあまり覚えていないが3rdから順々に演奏してたと思う。

個人的に好きなPunisherやANIMAなど疾走曲が多く占めていたのは嬉しかった。

 

 

 

そして小休止を挟んで演奏したのがあの Burdens of Karma。

カァルマァァァァッー!!!!!!!!!!!と我慢出来ずに一緒に叫んでしまった。

後半のギターソロもこれまた堪らない格好良さなんだよなぁ。

 

 

疾走曲だけじゃなく持ち前のドゥーム曲もちゃんと披露。

1stのタイトル曲であるD.A.M.Nが聴けたのもまた嬉しかったね。

ノリノリにさせるリフが何とも言えない気持ち良さだし、実際味わってみなければ分からないグルーヴ感はもう素晴らしい。

 

 

 

アンコール曲には72% DecayとHAMMER and BURNER。

最後にこの曲を持ってくるのはズルいな。

疾走に次ぐ疾走、疲れ果てていたオーディエンスも復活してモッシュが再び。

バンドメンバーが退場するまで熱が収まらない最高に黒い夏であった。

 

 

 

 

 

 

 

「洋楽邦楽問わずバンドというのは永遠に続くものじゃないから行ける機会に行かなければ絶対に損するぞ。」

以前兄が言っていた言葉を帰り間際に思い出す。

実際に観に行って感じる音の良さはヘッドホンで聴く音の良さとはまた別物だと思うし、観たいバンドの現メンバーでの活動がいつ終わるかも分からない。

 

 

 

 

 

観たいと思ったものはとことん観に行くべきだと実感した日であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

The Haunted : Cutting Teeth Grinding Deep live in Shibuya Quattro 感想

 

 

 

叫び過ぎて喉が痛い...

 

 

 

The Hauntedの東京公演に行ってきた。

デスラッシュの重鎮として名を馳せているメタルバンド、The Haunted。

メタル界隈ではそれなりに有名なバンドであるが世間的にはそれ程浸透してはいないだろう。

メロディックデスメタルを世界的に広めたとして有名なメタルバンドAt The Gatesが解散し、メンバーだったBjorler兄弟(Gt.&Ba.)とErlandsson(Ds.)を中心として結成。

Vo.は初期はPeter Dolving、中期はMarco Aro、そしてまたPeterと時期ごとに変わって行ったが2012年にPeterが脱退。

続けてバンドのキーパーソンだったAnders(Gt.)やJensen(Ds.)までもが脱退し、一時期は解散かと不安が漂ったものの1年後には新体制が発表。

二代目ヴォーカリストのMarcoやErlandssonが無事復帰し、Six Feet UnderのギタリストであったEnglundが新加入。

そして、昨年には8th Exit Woundsを出し、Loud Park 2014に出演した。

 

 

 

僕にとってThe Hauntedはメロデスデスラッシュ勢の中で上位に入る程好きなバンドだ。

HR/HMに目覚めてからメロディックデスメタルが特に好きになったジャンルであり、メロデス四天王の一角とされるAt The Gatesを漁っていた時に既に解散していたと知り、何だかやるせない気持ちになった。

しかし新バンドを結成していたと新たな情報を目にしてこのバンドを漁る他ないと意気込み、毎週毎週Disk Unionに行っていた(初めて聴いた作品は4thのRevolver、peter時代の中では1番好きなアルバムだ)。At The Gatesも後に活動再開していたと知った時には苦笑してしまったが。

僕はメタラー歴が2年半位しかまだないため、メタルを語るには幾分早い気がするがどうしてもこのバンドを語らずにはいられなくなったため今日の公演の感想を綴りたい。

 

 

Quattroに着いたのは18時過ぎ頃。

このライブハウスには何だかんだ来たことが無かったため少し迷うかなと思ったが、Disk Union付近に位置していたので割とサクサクと入場できた。

帰り間際にBOOKOFFに寄れるのは嬉しい仕様だ。

 

 

客層はまぁおっさんがほぼ占めていた。

意外だと思ったのはガチ勢と思われるおばさん達が居たこと。最近観に行ったMastodonや去年のBrutal Truth/Napalm Death/SxOxB公演にも女性陣が居たし、メタラーってのは幅広くいるもんだなと毎度毎度感心する。

 

 

待機BGMにはDark Tranquillityが流れていて良いセンスだなと思いながら公演開始時刻を今か今かと待ち続ける。

どうも会場着いてからの待機時間には慣れない。

たった30分ですらとても長く感じてしまうし時には苛立って一服するのを何回も繰り返してしまう。

 

 

そして2回目の場内アナウンスが終わり照明が消え始めた途端に会場は大盛り上がり。この瞬間は何度味わっても飽きずに気分が高揚するので好きだ。

 

 

セットリストは初期から新作までまんべん無く披露。

 

 

結論から言って最高としか言い様が無いliveだった。

 

 

彼らのliveは去年のLoud Parkで観たかったが、用事が重ね重ねにあって行かずじまいに終わりとても無念だった。そして年が明けてから単独公演があると聞いた瞬間心が踊り、公演発売日に即チケットを購入し、鼻歌交じりに代金を払いにコンビニへ行ったものだった。

 

 

まず観れて嬉しかったのがMarco Aro(Vo.)のパフォーマンス。

動画サイトでよくよく目にしてたが実際に目にしたのは初めてである。彼の咆哮はハードコア要素を感じるため聴いてて気持ちが良いしテンションが上がらない方がおかしいと思う。ブチ切れつつもしっかりとこなすスクリームにもこれまた度肝を抜かれた。

強面なスキンヘッドで写真のままのイメージであったがニコニコと笑いながらオーディエンスを煽ったり、手を上げろ!叫べ!などと分かり易く指示をしてくれたりとフロントマンとして申し分無い印象だった。

 

開始早々Cutting Teethを演奏してくれた時には自分も思わず何回もヘドバンしてしまった。

3rdのOne Kill Wonderの名曲であるD.O.A.の鬼気迫る叫びはもう感無量としか表現出来ない。

 

自分の立ち位置は右側でOla Englund(Gt.)のプレイを主に堪能出来た。

疾走しながらもきちんとソロを弾きこなせる所は流石だと思う。彼もまた温和な人柄でオーディエンスの目の前に来たりしながら弾いてたのは良かった。

ミドルテンポながらも上手くノらせる99のギターソロが特に格好良かったのが個人的な彼のハイライトだ。

 

リズムギターのPatrik JensenもEngludよりかは目立たないものの、しっかりとザクザク弾いていた。Patrikはまず格好良い風貌が印象強かったかな。たぶん街中で見掛けたら思わず二度見すると思う。歳を取ったらこういう格好良いオッサンになりたいものだ。

Jonas Bjorer(Ba.)は左右を行き来しながら充実にプレイ。At The Gatesのメンバーだけあって流石の貫禄だった。兄であるAndersonとの兄弟演奏はAtGだけでなくHauntedでも一度は目にしたい。

Adrian Erladsson(Ds.)は正直モッシュするのに夢中だったため、前の4人と比べてあまり見入ることが出来なかったが所々のタイトなドラミングやキックペダルが充分に伝わって来るのは理解できた。

新作の中ではTrend Killerが一番好きで、サビ時のドラムのドコドコドコドコと突き進む音が凄く好きであったためこれを聴けただけでも観に行った甲斐があった。

 

 

MarcoのMCもまた分かり易い英語で喋ってくれた。「今日のliveは俺の人生の中でも最高のショーだよ、ありがとう。」と言ってくれたのは例えお世辞でも嬉しい。

 

 

アンコールは初期の名曲を披露。

最近のセットリストを事前に調べていたので知ってはいたが、Dark Intentions、Bury Your Dead、Hate Songの流れは聴いてて最高に気持ちが良かった。

Slayerに勝るとも劣らない疾走感、これでもかという位に突撃感のあるデスラッシュ。この流れを実際に体験出来て本当に良かった。

ラストのHate Songには周りも爆発的な盛り上がり。ヘイソンッ!ヘイソンッ!こればかりは叫ぶ他ないね。最後のモッシュサークルには我慢できずに参加した。久々に参加したので多少怖気付いてはいたが、爆音の中走り回るのはやはり楽しい。

 

最後の最後まで楽しめた公演だった。

 

 

 

公演時間は約70分弱。欲を言えば1stからChock HoldやBullet Hole、4thからGodpuppetやEverlastingなど聴きたい曲は他にもまだあった。

単独とは言ってもスラッシュ系なので致し方無いと思うがそれでもアンコールして欲しいと思わざるを得なかった。

 

 

 

年内には新譜を出す予定だとアナウンスしているし、次回の来日にまた期待したい。

 

 

 

 

 

Fiction In Hope

 

 

 

長期の休み明けというものはいつだって気持ちが沈むものだ。

数日過ごせばまた休日があるのにも関わらず、自分を奮い立たせる気力すら起きなくなってしまう。

初夏のような気温も拍車がかかる要因となり、気分が晴れることは中々無い。

 

 

 

こういう時に僕が聴くのはいつも決まっている。

 

 

 

Crossfaith 『The Artificial Theory For The Dramatic Beauty』

  

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一昔前まではラウドロック界隈でそこそこの知名度であったが、ラウドシーンが段々と人気を博すようになってからは彼らを知る人が多くなったと思う。

 

エレクトロニカを取り入れながらもメタリックな音を基盤としているメタルコアバンド、Crossfaith。

 

昨年、メタルバンドが数多く出場するイギリスのフェスDownload Festivalのメインステージの前座を努めたことで話題になり、また大手レーベルSonyと契約してメジャーシーンに乗り込んできたことは記憶に新しい。

 

 

 

 

 

僕は正直に言って、ラウド系やメタル系の音楽とは無縁の人間だった。

パンク系はまだ聴ける範囲ではあったが、メタルバンドはほとんど聴いてこなかったし、liveもオーディエンスや音が騒々しい印象があったため自分が関わるのはほぼ無いだろうと思っていた。

高校時代は俗に言うロキノン厨の全盛期でこの手のジャンルには全くと言って良い程関わりがなく、大学に入学してからもブリティッシュロックこそ至高などと恥ずかしい事を宣っていたためHR/HMが好きな友人にはあまり良い印象を持たれてなかったと思う。

 

 

 

 

それからある程度年月が経った頃、ひょんな事からチャラい友人にこのバンドを教えてもらう機会があり聴いてみた。

 

 

 

今考えても理由がさっぱりとしないのだが、何故かその時はメタルサウンドに抵抗が無くなっておりすんなりと受け入れられるようになった。

ただピコリーモと呼ばれるジャンルは今でも好きにはなれないし、日本のラウドロック勢に関してはこのバンド位しか聴かない(Her Name In Blood、coldrain、Hone Your Sense、Each Of The Daysなどのメタルコア系は好きである)。

 

 

 

そして現在、ロックよりHR/HMのCDを集める事が好きになりバリバリのメタラーになってしまった今でもこのバンドを気に入っている。

 

 

 

Crossfaithの最高傑作は?と聞かれたらたぶんこの1stかミニアルバムであるZION EPと答える人が大半じゃないだろうか。

無論、ZION EPも僕は好きだし、彼らのオリジナリティが1番確立している作品だと思う。

 

僕は後者の人には申し訳ないが前者に軍配が上がるかな。

 

 

 

1stが何より素晴らしいのは、メロデス要素のあるギターフレーズやエレクトロニカの叙情性が他のアルバムよりズバ抜けている点である。

他のラウドロックバンド勢と比べて差別化できているのもこの辺りのセンスが良いのが理由ではないかと個人的には思っている。

 

 

荒削りな部分も多いためか、As I Lay DyingやKillswitch Engageなどのメロデス寄りのメタルコア系サウンドに酷似していると言う人も少なくはない。

 

ただ、現在飽和状態となっているジャンルであるメタルコアに強めな個性を求めるのは既にナンセンスだと思うし、むしろここまで海外勢に引けを取らないクオリティを1枚目から出している事実に注目すべきだと思う。

 

 

#1~#4の流れが僕は特に好きであり、テンションが下がること無く展開するので思わずヘドバンしたくなる程だ。

 

#2のMirrorは開始早々爆走する必殺ナンバー。Tatsu(Dr.)の超絶ドラミングもこの頃から片鱗を見せている。Koie(Vo.)のブチ切れたスクリームは日本の若手の中では比較的高水準な気がする。サビのシンセパートが個人的には好き。

#3のBlueはこのバンドで1番の出来なんじゃないかと思う程好きである。Kazuki(Gt.)の繰り出すギターリフはまさにメロデスそのものだし、徐々に高めさせていくブレイクダウンも程良く展開している。中間部のエレクトロニカも違和感無く取り入れており、ただの劣化コピーでは無い事を証明している要素では無いだろうか。

 #4のFiction In Hopeはシンセとブレイクダウンが連なるような展開が多い曲。デスコアっぽい雰囲気も兼ねているためこれもまた好き。Teru(Key.)のセンスの良さがこれでもかという位分かるのも個人的には飽きない点だと思う。

#5や#8のシンセインスト曲もメリハリのある流れに沿って位置してあるため、この辺りも僕は嫌いではない。#8のChemicariumに関しては余韻を残す感じで中々好みの曲だ。

 

 

少し贔屓目に語ってしまったが、僕にとってはHR/HMにハマるキッカケとなったバンドであるし今でもよく聴いている。直球メタルがイマイチ好きになれない人でもこれならイケるという人は居なくはないはずだ。

 

 

国内ラウドシーンに居座っているバンドに飽きてしまったら、取り敢えずこのバンドから聴いてメタルに目覚めていくのもアリなのでは。

 

 

 

 

メジャーシングルであるMadnessには正直落胆せざるを得なかった。

 

彼らが前々からアメリカのラジオで時たま耳にするバンドになりたいと発言していたのは知っていたし、よりメジャーになるためにキャッチーなサウンドにシフトしていくのだろうとは何となく予想していた。

確かに十八番であるスクリームを封印してクリーンヴォイスを多く活用したのはそれはそれで味があるし悪くはない。しかし、Madnessでは彼らの魅力的な部分の1つであるメタリックなサウンドまでもが大きく減退していた。これではただのスクリーモバンドと何ら変わりなく、差別化出来ていた立ち位置も暗雲が漂う気がしてならない。

キャッチーな路線で行くなら開き直って行って欲しいだけに中途半端なシングル曲となってしまったのがいたたまれない気持ちになった。

 

 

 

次作のアルバムにはメタルサウンドを少しでも良いから保って欲しいと願うばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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